挫折から再開するなら基本からやりなおしましょう

Guild F-47RC w/D-TAR

 

「50代にもなって弾き語りの練習って言ってもなぁ~」
「オタマジャクシ大の苦手だし、どこをどう押さえるの?」

「5線譜」とか「オタマジャクシ」とか考える必要ないです!
必要なのは「歌詞」と「ダイヤグラム」だけで充分です。

もしも、あなたがソロギターや弾き語り上級者を目指すなら
「TAB譜」が必要になるでしょう。アルペジオ奏法の楽譜です。

ギター弾き語りを目指すなら「タブ譜」は不要です。
アルペジオも当面「基本パターン」だけで充分です。

「TAB譜」は押さえるポジションを時系列で表示し
「ダイヤグラム」は「コード」の押さえる場所です。

下のような図をご覧になったことありますよね?
インターネットでも相当数が公開されています。

記事の冒頭で申し上げたようにギター弾き語りで
必要なのは「歌詞」と「ダイヤグラム」だけです。

【ダイヤグラムとTAB(タブ)譜のちがいとは?】

ダイヤグラムとタブ(TAB)譜

50代になってギター弾き語りを再開するあなたは
最初は、左手でコードを押さえるので精いっぱい。

右手は上から下まで『ジャラ~ン』と鳴らすだけです。
最初からアルペジオで『かっこよく』弾くのは無理です。

なので、まずはダイヤグラムでコードをおぼえましょう!

まずは『C』と『G』のコードを押さえてみましょう

『C』と『G』のコードはとてもよく出てきます。
そして、その割には、簡単に押さえられます。

また「鉄板パターン」である『C D G Am Bm Em』の
組合せの中核をなす、ふたつの重要コードなのです。

例えば、友人のウェディングソングとして作られた
レミオロメンの名曲【3月9日】などはこんな感じ。

レミオロメン 3月9日

 

ここまでのパートでは『Am』が出てきていないので
たった5個のコードだけで名曲の一部が弾けますね。

それでは最初に『C』コードですが、ダイヤグラムではこうです。

Cコード ダイヤグラム

2弦の1フレット(人差し指)・・・黄
4弦の2フレット(中指)・・・緑
5弦の3フレット(薬指)・・・青

を押さえて上から下まで『ジャラ~ン』と鳴らしてみて下さい。
おそらく、ポツポツポツ~というふうにしか鳴らなかったのでは?

指の腹が他の弦に当たっている!
原因はこれだけです!指を立てればいいんです!
弦を押さえている指を他の弦にタッチさせない!

たったこれだけのことを注意すれば『ジャラ~ン』と
美しい『C』コードの響きをかんたんに演奏できます。

『指板に指が垂直になるように押さえる!』

『F』のようなハイコードの人差し指以外は
基本的に指は指板に垂直になるように押さえます。

Fコード ダイヤグラム

あなたも挫折したきっかけは『F』コード
だったりしませんか?案外トラウマでは?

『F』コードは何度も何度も練習する以外習得できませんが
記事を改めてかんたんな押さえ方なども練習していきます。

次に『G』コードを押さえてみましょう

「なぜ?次は『G』コードなの?」と疑問に思った
あなたは、ギター弾き語りのセンスがありますね。

『C』コード ⇒ 『G』コード
『G』コード ⇒ 『C』コード

ここにギター弾き語りに必要な要素が含まれています。

Gコード ダイヤグラム

1弦の3フレット(子指)
5弦の2フレット(中指)
6弦の3フレット(薬指)

かならずこのような指使いにしてください。

Gコード ダイヤグラム

1弦の3フレット(薬指)
5弦の2フレット(人差し指)
6弦の3フレット(中指)

このような指使いを解説している教則本もありますが
『C』コード ⇒ 『G』コードへの指の移動が煩雑です。

【お勧めの『G』コードの押さえ方で『C』コード⇒『G』コード】

Cコード Gコード

人差し指はフリーになります
中指は4弦⇒5弦の同じ2フレット
薬指は5弦⇒6弦の同じ3フレット

まったく無駄な動きがありません!

【お勧めできない『G』コードの押さえ方で『C』コード⇒『G』コード】

Cコード Gコード

人差し指は2弦の1フレットから5弦の2フレット
中指は4弦の2フレットから6弦の3フレット
薬指は5弦の3フレットから1弦の3フレット

非常に複雑な指の動きになっています!

ギター弾き語りをするならギターだけに集中はできません!
歌にもおよそ半分の余力を残しておく必要があるからです。

なのでギターのコード変更時は指の無駄な動きは
なるべく減らして、その分、歌に集中しましょう。

『C』コードの押さえ方の次に『G』コードを解説したのは
「無駄な指の動き」をなるべく減らすことが重要だからです。

残る『D Am Bm Em』を押さえてみましょう

コードを押さえる時は、押さえやすい指使いで
押さえればいいというものではないのです。

他のコードへ変更時にスムーズに指が動く指使いが重要です。
『D Am Bm Em』のコードのダイヤグラムをそれぞれ示します。

Dコード ダイヤグラム

Amコード ダイヤグラム

Bmコード ダイヤグラム

Emコード ダイヤグラム

なお、『Bm』コードの正式な押さえ方は下図の通りです。

Bmコード ダイヤグラム

人差し指一本で多くの弦を押さえる
『バレー』とか『セーハ』と呼ばれる
押さえ方はひとまず「避け」ましょう。

まずは鉄板パターンが『ジャラ~ン』ときれいな音で
演奏できることをめざして何度も練習しましょう!